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『法とフィクション』と法教育

本日は憲法の公布記念日ですね!
ということで、YouTubeにイメージPVをアップしました。
ハッピーカムカム
お暇な方は見てみてください~(*´ω`*)

ところで、先日、研究会で法教育のお話を聞く機会がありました。
途中からだったので、あまりちゃんと聴けなかったのですが、素敵な教材も配布されて楽しかったです。
ただ、少し気になったのが、言葉の説明の仕方です。もし、
「憲法は皆で決めるものなんだよ」
「君たちは、幸せになる権利があって、憲法がそれを守っているんだよ」
と自分が子どもの時言われたら、「?」となるように思いました。
これは、法の持つ「フィクション」性の問題で、大人なら「そういう前提になってますよね」ということがわかりますが、子どもだと混乱するんじゃないかなあ、と思いました。
そこで、もし自分ならどう説明するか、少し考えてみました。
※教室で、子どもたちに話す前提です。
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君たちの生活は色んなルールがあって成り立っている。
道路は右側通行で、悪いことをしたら警察に捕まる。
そういったルールは、みんなが平和に、幸せに暮らせるようにって作られているんだ。
泥棒が警察に捕まるのは、『刑法』という法律に書かれているんだよ。
『刑法』は悪いことをしたら捕まるっていう法律だ。知っている子もいるよね?
じゃあ、君たちが、平和に、幸せに暮らせるって、何に書いているか知ってる?
それはね、『憲法』という、国の一番大切なルールに書かれているんだよ。
『法律』は、憲法の考えに合わせて、細かいルールを決めたもので、『刑法』の他にも、『民法』とか、たくさんの法律があるんだよ。

ところで、今、この国の『憲法』は『日本国憲法』という名前なんだけど、知ってる?
前は『大日本帝国憲法』と言う名前で、内容も違うものだったんだ。
でも、戦争があって、名前と内容を変えたんだよ。どうしてかわかるかな?

日本は最初、明治時代に日本の王様、天皇だね、が一番偉い憲法を作ったんだ。
でも、それが上手くいかなくて、戦争をして負けた。
その時、みんな辛い思いをしたし、色んな国の人にもたくさん迷惑をかけたんだ。
君たちは、お父さんとお母さん、お友達がケンカしていたら悲しいよね?
自分が参加していなくても、辛いと思うよね?
戦争は、国同士のケンカだから、本当にいろんな人が苦しんだし、悲しんだんだ。
だからね、戦争の後、『大日本帝国憲法』を変えて、『日本国憲法』を作った人はこう決めたんだ。
戦争はしない(平和主義)
ルールは皆で決める(国民主権)
皆を大切にする(基本的人権の尊重)
この3つが『日本国憲法』が大事にしているものなんだよ。

このルールを守って、色んな法律ができて、君たちは守られているんだ。
でもね、もしかすると、今悩みがあってあんまり幸せじゃない、って子もいるかもしれない。
そういう時は、相談する場所がたくさんあるから、何かあったら相談してね。
君たちが幸せになる仕組みを、君たちが知らない大人も、みんな一生懸命考えている。
だから、何か悩み事があったら、誰かに相談して大丈夫なんだよ。
その時にね、君たちは
「自分が言ったせいで、その人が捕まってしまうかもしれない」
って悩んでしまうかもしれない。
例えば、お隣さんがスーパーで万引きをしているところを見てしまった!とするよ。
万引きは泥棒で、悪いことだよね。
でも、お隣さんが警察に捕まって牢屋に入るのは嫌だな、とか思っちゃうよね。
そういう時にね、ルールがあるんだよ。
日本国憲法は悪いことをした人でもちゃんと手続きを踏んで、罪を犯した人をどうするのか決めている。
そうして、ちゃんと調べて、実はお隣さんが罪を犯していないってわかったらほっとするし、万引きしていても、謝って弁償したら許してもらえた、という解決をするかもしれない。
何が本当なのか、どうすることが一番いいのか、思い込みで人を罰したりしないように、憲法はちゃんとルールを決めているんだよ。

こんなふうに、君たちが安心して暮らせるように憲法はルールを決めてあるんだよ。

ただ、それを変えようとする人がいる。
君たちを奴隷みたいに働かせて、自分は楽をしようとする人とかね。
そういう時は、嫌だって言わなくちゃいけない。
君たちも自分たちの幸せを守るために頑張らなくちゃいけないんだ。
もちろん、もっと素敵な憲法にすることもできるんだけどね。
でもね、何が一番いいかって、なかなかわからないよね。
だから、憲法は簡単に変えられないように手続きを決めてある。
ちゃんとみんなで決めて、話し合って、納得したら変えようってルールになっているんだ。
だからね、何かあったら友達や、先生に相談してね。君たちは幸せになるように生まれてきたんだから。
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…こんな感じかな。
個人的に、子どもの不安に寄り添う形で話ができればいいんじゃないかな~と思っています。
あと、「タテマエ」は「嘘」になってはいけないと思うのです。
子どもたちが、「あ、本当だ!憲法ちゃんと機能してる!!」と思える説明ができないと、『大人が望む答え』しか返って来ないような気がします。
まあ、法教育は自分も受けていないし、何をしているのか、子どもたちがどう受け取っているのかよくわかっていないのですが…(;´Д`)

参考)法教育フォーラム
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