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法とマンガと図書館と

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研究会発表報告『法律擬人化を大学で語ってみたYO☆』

遅くなりましたが、7月下旬に龍谷大学法情報研究会で『羊図書館』―法情報流通の試み―というお話をさせていただきました。
改めてご報告と、お礼を申し上げます。

当日は簡単なスライド(全12枚)をレジュメとしてお配りし、15分程度でお話をさせていただきました。

要旨は、下記の通りです。
1)法情報の表現手法としての漫画(法律擬人化)について。
2)それらの流通手法①アナログ(同人誌)②デジタル(HP『羊図書館』・SNS…Twitter)
3)それに対する読者層の反応
4)今後の展開

法情報の伝達に関して、法教育の教材など様々な素材がありますが、反応としては、やはり法律(特に憲法)を身近に感じにくい、といった感想があるようでした。
本サイトでは、法律を擬人化し、漫画で表現することで親しみを感じていただき、そこから法情報の存在と資料の探し方などを紹介する試みを行っていることを発表させていただきました。
現在発表している法律擬人化漫画は利点として
1)法律の持つ歴史的な部分(立法過程、判例等実際の運用部分)、性質(実体法、手続法、特別法など)、他の法との関連性などが漫画のキャラクター作りと非常に親和性が高いため表現しやすい
2)4コマ形式にすることで、情報をコンパクトに楽しく提供できる
こと等を紹介しました。
ただ、漫画は表現の技法上、文章と比較してあまり情報を詰め込むことができないため、
1)現段階では法律の構成、特色等、大まかな部分の紹介のみにとどまっていること
2)それ以上の展開は、4コマからストーリーに切り替えるなどの表現手法の調整が必要になると考えていることなども併せてお伝えしました。

現段階で感じているのは、法情報の受け取り方がまだまだアナログ優先なのかなあ、ということです。
同じ内容でも、販売場所が限られ、割高な同人誌の方がネットのアクセス数より販売部数が大きい現状があります。
信頼性、という問題が大きいのかもしれません。
(余談ですが私はものすごくイベント会場で職業を聞かれます。
 と同時に、お客さんから自己紹介もされ、名刺をいただくことも多いです。
 法律擬人化は少し特殊なジャンルになるのかもしれません…;)

今後は、利用者さんの動向を見ながら、少しずつコンテンツデザイン等見直しを進めていくつもりです。

以上が発表部分で、質疑応答では著作権関係の話で盛り上がりました。
日本の著作権は非常に複雑な構造をしていますので、一言では何かを言えないのですが、二次創作については私は普通に「真っ黒くろすけですよ!」と思っています。
そのあたりについては夏コミで『知財法の逆襲ft.著作権法』という本を出したのでそちらをご参照いただけると嬉しいです。

以下、個人的な感想です。
私は学生時代、法哲学を専攻していたことから、何かをわかりやすく説明するということと、受け取り手が本当に理解する、ということは別物だと思っています。
なんとなく「わかった気」になっていても、自分の言葉で説明するには本当に理解しないとできないのだなあ、とテストの前に何度絶望したことか…!
なので、自分が何かをわかりやすく教えるということは現段階ではできないと思っています。
(内容的に深い部分に入らないよう、抑制している部分もあります。
また、自分の個人的な意見は入れないようにしています。)
ただ、何かを知る、ということはそれだけでとても楽しいことですし、法学という分野は問題のとらえ方が多角的でとてもおもしろい学問だと思っています。
しかし、入り口が難しい、というか慣れ親しんでいないもの、特に概念的なものを受け入れるのは誰でも、とても難しいものだと思っています。
そこで、少しでも漫画で法律に親しみを感じていただけると、そこをスタートにしてみんな自分で学んでいってくれるのではないかなあ、その、きっかけの一つにしていただけたらいいなあ、と思っています。

その旨、うまくお伝えできたかどうか少し不安なのですが、貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!
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