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「クリエイティブ・コモンズ勉強会2014.10」参加報告

10月29日(火)に開催された「クリエイティブ・コモンズ勉強会2014.10」に参加してきました!

クリエイティブ・コモンズ』は、著作物の自由な利用のための許諾方式(ライセンス)を提供している企画の総称です。
著作権物は現在、条約と国内法による保護規定があり、誰もが自由に利用するには制約があります。
日本では著作権は無方式主義(届出等を必要とせず、当然に著作権上の保護を受けられる)を採用しています。
ただ、それが必ずしも著作権者の意思を反映したものではないため、自分の作品にあらかじめライセンスを表示することで、作品の自由な利用と流通を促進する手法として取り入れられています。
例)初音ミク
その考えの土台を、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの渡辺智暁さんに著作権の基礎知識からクリエイティブコモンズの構築の歴史、そして実用化とオープンデータなどの関わりを交えてお話を伺いました。

著作権法については、「CCライセンスを考えている人から見たらこう見えるんだなあ」ととても興味深かったです。
以下、印象に残ったフレーズと、私の感想を述べていきます。
・「著作権法は条文が長い」とコンメンタールを紹介されていた。
→私の意見は逆で、著作権法は124条しかなく、「少ない」と思っています。
 そこに、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(第2条第1項)という多様な表現形態を押し込んでいるので、解釈等が難しく、解説が膨大な量になるのではないかと思いました。
・「著作権法をまともに学ぶと、創作物の利用の禁止の方向に向かってしまう」
→法を学ぶことと、守ることは違うのではないかと思います。
 法の機能は社会生活を守るためにあるのであって、縛るためにあるのではないと思います。
 法は基本的に社会的な事実の後に作られるもので、それを守っていては進歩できない部分もあると思います。
 著作権法は財産犯として刑事罰を含む法ですし、委縮するのもわかりますが、性質を理解して、むしろ変えていくつもりで学ぶ必要があるのではないかと思いました。
・「著作権と不法行為、CCライセンス違反について」
→日本では事例が無く、海外で訴訟があったが、CCライセンスの考えを尊重する趣旨の判決になったそうです。
 個人的に、CCライセンスは当事者間の個別契約にあたり、違反した場合、著作権法上の訴えを起こす場合と、民法上の責任を追及する場合がありえ、これは、著作権の方が適用範囲が狭いので、それで無理なら民法でやるよ、ということなんじゃないかなあ、と思ったのですが、「専門家にきいたらバラバラの答えが返ってきた」という言葉が印象に残りました。
・「アメリカ発祥のCCにヨーロッパはあまり良い印象を持っていない」
→ヨーロッパ大陸とアメリカではそれぞれ別個に著作権法理が発達してきて、今は互換性を持っている、という紹介があった方がいいのではないかなあ、と思いました。財産的な評価と人格権に踏み込むと煩雑になるので避けたのかもしれません…。
・「オープンデータ」と著作権
→オープンデータを運動として捉えると、「誰でも、自由に、法的な制約の無い状態で特定団体が保有するデータを利用できる」というムーブメント(行動)であると解釈しました。
→しかし、政府がいうところのオープンデータは「公共データ」(行政機関が作成したデータ)であり、そもそも「著作物であるのか」が不明な場合がある(データベース著作物に当たる可能性はあるとの会場からの指摘有)
→また、通常入手できるものを「オープンデータ」としているのはいかがなものか、と言う指摘がありました。
「オープンデータ」というもの、そのものへの定義があいまいで、行政もそのあたりをどうするか、『公表できるレベルに形式の整った情報』を作らないといけないような印象も有、その点が予算上も悩ましいのかなあ、と思いました。

質疑応答も含め、2時半間ありましたが、ずっと興味深く聞いていたのであっという間でした!
素晴らしいお話を聞かせていただいて、本当にありがとうございました。
また、勉強会を企画してくださった皆様、質疑応答を含め、多様な活動や、お話を聞かせてくださった参加者の皆様に改めて感謝です(*´ω`*)
オープンデータについて少しずつですが、私も学んで行きたいと思いました。今後も何卒よろしくお願いいたします!!
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